ペットの供養【豆知識】

観音寺おばぁちゃん犬「リンク」
観音寺おばぁちゃん犬「リンク」
観音寺に、ようやく「生類供養塔」(ペット納骨墓)が完成致しました。
当山の庫裡にも、高齢になるおばぁちゃん犬のリンクがいます。近年のペットは昔と違って「室内犬」として生活し、第二の我が子のように可愛いがられている方も多くいらっしゃいます。
まさに家族の一員という言葉がピッタリです!!
そんな、ペット達の最期に、生類供養をどのように皆様お考えでしょうか?💡

【生類供養豆知識】

法華経(お経)の教えの中に「十界互具」というものがあります。十界とは
・仏界・菩薩界・縁覚界・声聞界
・天界・人間界・修羅界
・畜生界・餓鬼界・地獄界
の10の境地の事です。
天界から地獄界はよく、「六道」と言われ聞き覚えのある方もいらっしゃると思います。

さて、
「十界互具」の教えとは、読んで字の如く互いに十界をそなえているということです。

私達は「人間界」に居るわけですが、
・時には仏様の様な慈愛に満ちた境地(仏界)にもいるし、
・時には餓鬼の様に欲に飢える境地(餓鬼界)に
・時には自己の葛藤に苦しんだり他人と争ってしまう修羅の境地(修羅界)
と日々様々に心は移り変わります。
つまり、
逆に考えると、
畜生界に生きる動物達も、時には仏様の様な境地(仏界)を心に宿しているのです。
宗祖である日蓮聖人も、ピンチの際に仏様のお導きの如く、白犬に助けられる逸話が御座いますが、
この様な境地を「畜生界所具の仏界」(畜生界にありながら、仏様の境地にある事)といいます。
だから、ペットとして飼われる動物たちも皆、私達と同様に「成仏」する存在なんです。
全ての生きとし生けるものが平等に成仏できるお経が、「南無・妙法蓮華経」なんです。

家族の一員として過ごすペット達を、最期にしっかりとご供養する事は、大変素晴らしい事です。
ご自宅にペットのご遺骨を安置されている方や、ペットの供養をお考えの際には、是非当山までお電話ください。