お盆の先祖供養【ミニ法話】

お盆ミニ法要
お盆ミニ法要
本日は令和元年度、8月お盆の施餓鬼法要でした。台風9号、10号の不安もある中、晴天に恵まれ多くの檀信徒様に焼香供養を賜り大円成致しました。

【お盆豆知識】
お盆は、正式には盂蘭盆(うらぼん)っと言います。
お盆に行う施餓鬼法要は餓鬼界に落ちた人々に施しをする事です。餓鬼界とは欲が満たされない空腹の世界。そんな苦しみの中にある人々に食やお焼香(香り)、そしてお経(南無妙法蓮華経)の供養を献げる法要が、お盆になると日本津々浦々の寺院にて厳修されます。

「餓鬼に施すってことは、ご先祖様は餓鬼界にいるの?」と思う方もいるかもしれません。
 そうではないんです。
餓鬼(苦しみ困っている他者)に、優しく供養の手を差し伸べるその功徳が、ご先祖様のもとに届くのです。そうすることで、ご先祖様は霊山(浄土)で益々立派な仏様になられ、勿論、餓鬼界に堕ちてしまうこともありません。

この古来よりの仏教の風習を昔のインド語(サンスクリット語、梵字)で「ウランヴァーナ」といい、これを漢字に充てて「盂蘭盆」、俗語で「お盆」と言う訳です。
 ですから、
字のごとく「お盆の休み」ですので、お時間ある際は、休暇の昼下がりの一、二時間足らず、お寺に足を運びご供養頂き、ご先祖様をお迎えにいらしてください。  合掌
 
 
法要風景
法要風景